勝手に審査員‥‥‥仙台国際音楽コンクール、その3
第6回、仙台国際音楽コンクールも最終日。
本日、本選三日めで、今日にも結果がでてしまいます。始まってしまうと、もうあっという間ですね・・。
こういうのは、結果が出る前に書かないとつまんないのですが、忙しさにまぎれてなかなか書けないでいたら、
仙台文化事業団のMさんが、
「ブログ楽しみにしてます・・」って、やさしくおっしゃって下さいました。
ブタもおだてりゃ、木に登る。早速、また好き勝手書きます。
本選初日
残念ながら、仕事で遅れて入場。
カルメノワさんの一曲目、ストラヴィンスキーは聴けず、メンデルスゾーンから。しかもモニターで聞きました・・が
なんか、よれよれしてるなあ・・。音程も不安定だし・・・
言っちゃなんだが、なんだかさえない演奏。
このメンコンを聴いて「あたし(もしくは、オレ)のほうが、絶対上手く弾ける!!!」
と思ったセミファイナリストはいっぱいいた筈だ。でも、それがコンクールなんだよね~~。
このメン・コン。上手な子供は小学生くらいからもう弾き始める。聞き手だけでなく、ヴァイオリニストにもお馴染みの曲なのに・・なんだか弾き込んでない印象でした。
さて、ここでちょっと寄り道・・
ピアニストの方たちは、最初にピアノソナタを勉強しますよね。ソナチネとか。
ところが、ヴァイオリンの場合、まず、コンチェルトから勉強していきます。バッハや、ヴィヴァルディから始まって、ヴュータン、(本当はヴュターンなんでしょうが、日本ではヴュータン)
ブルッフ、メンデルスゾーン、モーツアルト・・・
ここらへんのコンチェルトを小学生のうちに弾けるような子供たちが、プロを目指すわけですね。あっ、ヴィニャフスキーを忘れてたなあ・・。
サラサーテや、ヴィニャフスキーの小品を間にはさみながら、チャイコフスキー、
パガニーニ、サン=サーンス、エルガー、ドヴォルザーク、ハチャトゥリアン、ベートーヴェン、ブラームス、ストラヴィンスキー、シューマン、プロコフィエフ、バルトーク、ショスタコーヴィチ・・・
とにかく、ひたすらコンチェルトをどんどんやっていきます。
学生時代はマラソンを延々とやっているような感じで、やれどもやれども、あとからあとから
特に江藤先生は、ペースが早くて。第一楽章が終わると、「ハイ、じゃ、次週は2,3楽章ね・・」なんてな具合。
でも、まわりが当たり前にやっているので、そんなもんかと当時は特に不思議とは思わなかった。タイヘンでしたけどね・・・モチロン。
だから、ピアニストにとって、コンチェルトを弾くこと。と、ヴァイオリニストのとってのそれは、意味合いが随分と違ってくると思いますよ。
オーケストラと弾く、弾かないにかかわらず、コンチェルトは、若いヴァイオリニストにとって、すごく近しい存在なんです・・
さて本選に戻って・・・
岡本さん、はっきり言ってこれだけ感動しないメン・コンを聴いたのは初めてだ。
スミマセン・・・ごめんなさい。(となりでこれをで読んでた娘が「ヒドイよ・・傷つくよ」って言うんですが)でも正直な感想。
大きくて綺麗な音、技術的にも完璧ですが・・・
でも、音程が高い!!今回もギリギリセーフかなあ・・という辺りをねらってはきていて、音程が悪いわけじゃないけど、ピッチが高い、オケと違うピッチで弾いているから、ハモらない。
ハーモニーが変わっても何事も起こらない・・・何も感じることができないまま、曲が終わってしまった。
嫌な予感は当たって、次のプロコフィエフも・・・ハーモニーの感覚がないのでしょうか、
自分で音程を決められないピアニストが、弾いてるみたい。
プロコフィエフってこんな曲でしたっけ~~~???ハーモニーの色がないよ、どこの国の人でしたか~~??
リモコンでステレオのボリュームを上げ下げして、強弱を変えてるだけ
のような演奏・・上手いんだけど・・
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