第六回仙台国際音楽コンクール その2 さすが、ゆず子さん!!

第六回仙台国際音楽コンクール その2 さすが、ゆず子さん!!

審査員気分で勝手に批評 その2

予選2日め Sさん

前回も参加のSさん。さすが、表現力は、別格な感じ。前回のコンクールでは一番才能を感じました。シマノフスキのコンチェルト、圧巻でした。今回も受けに来てくれたんですね・・
使用してる楽器はルジェリ、らしいですが・・・聴く場所によってはちょっと音が弱いかなあ・・当然一位を取りに来ているわけだけれど、フルオーケストラとの共演の時にどう響くかな・・

F君
モーツアルトが非常に繊細な表現・・私好み!肩当て(ヴァイオリンにはめて、構えやすくするもの)が途中でおちてたからびっくり!!
Sさんと同じパガニーニの23番、でも全く違う曲のよう。バルトークも然り。
素晴らしい集中力で、最後はあたかもセリフが聞こえるようなバルトーク、パガニーニも素晴らしい!!残って欲しいな・・

N君
モーツアルトのピッチ、音程の高さがオーケストラと合ってない・・!!高すぎるよ~~!!
実はソリストってほんのすこしだけオーケストラより音を高く調弦するんです。音が少しだけ抜きん出るようにね・・
だけど、彼の場合やり過ぎだっちゅーの!!
だからそういった意味でバルトークのソナタもあんまり感心しなかったな・・バルトークの和音の音がしないって言ったらいいのか・・上手いんだけどなあ・・

今回のモーツアルト、最初のホ長調のアダージオは、みなさんきっと聞いた事があるはず。
その次のロンド、ハ長調。これがくせもの・・ハ調ってのは基本的にはピアノの白鍵で弾ける調なんですけど、このロンド、いろんなシャープや、フラットが当然でてくるわけです。
ソリストの音程プラス、オーケストラとのハーモニーもかみ合ってないと、聴いて非常な違和感を感じる。音程をとるのが、難しい曲だと思います。
例え、モーツアルトをクリアしても、その次にくるのが、技術的にも、音楽的にも難しいなバルトーク、トドメにパガニーニ!!
(今回の出場者はパガニーニなんざ、お茶の子さいさいって感じでみんな弾きこなしてますけどね!)

さすが、ゆず子さん!!(今回から審査委員長になられた堀米ゆず子さんhttp://yuzuviolin.com/)
出場者を丸裸にしてしまいます。
モーツアルトが良くっても、その次のバルトークがちょっと・・とか、その逆もあります。聴いていて非常にスリリングですなあ。

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2016.05.23 | 日記